アトリエヒシダは耐震構法にも対応しています。
無垢材は自然のまま使われるため強度にばらつきが出てしまい、構造計算を行うには不向きな素材です。そこでSE構法では、強度がそれぞれ一定に保たれた集成材を使用して構造計算を行い、住まいの安全性を確保しています。
一般的な木造工法では柱と梁の結合部に穴を開けて繋げています。寺社仏閣のように太い柱を使わない一般住宅では、接合部の強度不足が問題視されており、地震の際に壊れたケースも多く見られました。SE構法は接合部が強靭であることにより、柱と梁のみで揺るぎない強度の骨組みを生み出すことができます。骨組み全体で建築を支えるので、まさに家そのものが大黒柱であるといえます。
大きな地震でもっとも壊れやすいといわれているのが柱と基礎の連結部分です。SE構法では、主要な柱の直下に柱脚金物を配し、揺れにより基礎から柱が引き抜かれないよう堅牢に固定し耐震性を高めています。地震に対する強さは、在来工法の最大5倍の引き抜き耐力を持つ柱脚金物を使用し建物を支えます。
SE構法で建てられる木造住宅は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造などで建てられる大規模建築と同様の応力解析による構造計算を実施しています。
住宅の安全性に関する多角的なデータをもとに、台風や地震などの自然災害についてもコンピューター上でシミュレーションし、強く安全な構造であるか、SE構法の規格に沿った構造であるかを確認しています。
SE構法は、住宅の性能をコンピュータによるシミュレーションで算出・表示することができます。使用する集成材や金物が表示可能な性能をもっているため、この情報を基に計算を行います。
また、SE構法の施工は、登録施工店に在籍するSE構法施工管理技士が個別管理をしています。この体制によって、お客様が合意した躯体の性能値を確実に実現されています。
SE構法では住まいの空間を遮る耐力壁がありません。そのため、設計の自由度が高く、開放的な間取りやスペースの有効活用をご提案することが可能になります。
従来では考えられなかったワンフロアをワンルームとするような、暮らし方の可能性が大きく広がる大空間設計をSE構法で実現します。
SE構法では、「ラーメン構造」の部分と「耐力壁」と呼ばれる強い壁の部分をバランスよく配置しています。このことによってコストパフォーマンスが最大化されます。そして、「耐力壁」の強さも在来木造の壁に比べて2倍以上の性能をもつため、トータルで必要になる壁が少なく済みます。この耐力壁の強さも空間の自由度を高める要素なのです。
特に木造住宅においては「自由度の高い開放的な空間設計」になればなるほど、「耐震性」の向上が大きな課題となります。「SE構法」の特徴である「ラーメン構造」や「高耐力壁」を採用すると同時に、その強さを理論的に組み合わせるために「構造計算」が重要になります。自由度の高い空間を「構造計算」によって支持された構造部材で安全を担保しているので、家を建てるお客様に自信を持ってご提案することができます。
SE構法なら構造計算をしているから、将来のリフォームも安心。構造の制約が少なく、間取り変更の自由度が高いので、住み継いだり貸したりすることも可能。本当の意味で永く住める家が建てられます。将来を見越していない平面計算でつくられた在来工法では、リフォーム時に撤去してはいけない多くの柱や壁があり間取り変更が不自由となる恐れがあります。
SE構法は、それぞれ一棟一棟の構造性能を表示することができるので、規定の構造検査に合格した物件に対して、SE構法性能報告書を提出しています。この中では、建物の層間変形角や偏心率、剛性率といった、一般木造住宅ではあまり表示されることのない構造性能も明記しております。
